工業技術研究所の職員が、全国食品関係試験研究場所長会において、令和6年度「優良研究・指導業績表彰」を受賞しました。

1 受賞の概要

賞名  

令和6年度優良研究・指導業績表彰

受賞者

工業技術研究所 食品科 上席研究員 松野 正幸

業績題目

「豆乳エマルションの物性研究及び濃縮技術開発」

業績概要

〇研究成果
 本研究では、pHや食塩濃度が豆乳タンパク質の分画※1に与える影響を調査した。pHや食塩濃度は、液中粒子の分散・凝集の指標であるゼータ電位※2と相関があるため、同電位値から分画条件を予測できることが明らかになった。また、アミノ酸を一定濃度添加することで、豆乳濃縮時の粘度上昇を抑制できることが判明した。

 

※1 構成成分を分けること
※2 液中粒子の表面とその周辺の液体との間に生じる電位差

 

〇今後の展開
 これらの成果は、植物性タンパク質食品の需要に応える新技術として、商品の開発・品質向上やSDGsの達成に貢献する。

 

2 優良研究・指導業績表彰の概要

区分

内容

目的

会員の属する機関における試験研究あるいは民間に対する技術指導の実績のうち、顕著な業績と認められるものを表彰し、職員全般の研究、指導の活力を高め、食品関係技術の発展に資する。

主催

全国食品関係試験研究場所長会(茨城県つくば市、会員数:48機関)

本年度の

受賞状況

静岡県工業技術研究所、地方独立行政法人岩手県工業技術センター
埼玉県産業技術総合センター北部研究所、山梨県産業技術センター
三重県工業研究所、地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所
島根県産業技術センター、広島県立総合技術研究所食品工業技術センター
熊本県産業技術センター                  (各1名、計9名)

表彰式

令和7年2月14日(金) 実施