今年制作した新作の彫刻と映像を暗い空間の中に展示します。回転するスポットライトが作品を照らし、微かに波の音が聞こえます。夜の海か体の内側か、鑑賞者は開かれているようで閉ざされているような場所にいる感覚になると思います。

足元に浮かぶ板状の彫刻は、石膏の型取り技法による砂浜の複製で印画紙をイメージしており、地球の表皮の一部を記した写真的な彫刻です。三保へ続く駒越海岸の景色をモチーフに、また地元の加茂神社で伐採された楠を使うなど、展示を構成する作品素材は身近な環境の中から見つけました。

“現像”されたとあるひと時の風景、海の普遍的なリズムに人の生の刻みが重なるのを感じてほしいです。

1. 会期
   令和３年10月17日（日）～11月14日（日）
2. 開館時間
   10:00 ～ 21:00
   ※月曜休館・入場無料
3. 会場
   静岡市文化・クリエイティブ産業振興センター（CCC）　２階ギャラリー
4. ウェブサイト
   https://www.c-c-c.or.jp/schedule/cccnext_hori