落合英男の「知的障害者のアート療育」展
藤枝市在住の画家であり教育者である落合英男氏(82歳)は、“知的障害者は隔離すべき”といういまだに社会から拭いきれない養育方針の中で、前例を見ないアート療育に50年余にわたり取り組んできた。
そのアート療育は、健常者も知的障害者も分け隔て無く共通の理念に基づくものであり、知的障害者に情緒の安定や生活の向上をもたらし、その過程で誕生したアート作品は見る者に多くのことを語りかけてくる。
健常者の作品とは一線を画する感性によって表現される障害者アート作品のプロセスを展示するとともに、落合英男氏がアート療育実践の中から切り開き創造した療育の世界を紹介する。
これは巷間に広まりつつある“アールブリュット”という概念の重要なひとつの側面を提示するものでもある。
期間中はギャラリーにおいてアート療育指導の経過を示す習作資料と完成作品を展示。絵画療育におけるポイントをまとめたチャート図なども掲示するほか知的障害者施設における絵画療育指導風景の映像を終日上映。
落合氏が会場ギャラリーにいる日は来訪者の質問・相談などにもお応えします。
知的障害のあるお子様のいらっしゃる保護者の皆さま、幼児・児童の養育のヒントを模索している方、美術指導者を志している方、あるいは知的障害者のアート活動に関心のある方、どうぞお気軽にご来場ください。
- 会期
令和4年3月15日(火)~3月27日(日) - 時間
10:00 ~ 21:00 入場無料 - 会場
静岡市文化・クリエイティブ産業振興センター(ccc)1Fギャラリー - 協力
社会福祉法人 富岳会・社会福祉法人 草笛の会・社会福祉法人 見晴学園・(有)きのいい羊達●落合英男氏 在廊日(休憩時間を除く終日)
⇒3/15(火)、19(土)、20(日)、21(月・祝)、24(木)、26(土)、27(日) - ウェブサイト
https://www.c-c-c.or.jp/schedule/ochiai